その水溜りの深さは

毎日が月曜日

惜しい!

あと1日ズレていればユートピアの完成だったのに…。

我が社(会社かどうかはとりあえずここでは置いておこう…)が営む清掃業は、この時期に大変な繁忙期を迎えていた。

春、出会いと別れの季節。

やっと桜が咲いたかと思えば、ほんの少しの間に散ってしまう。

新しい季節の訪れに高揚する心のなかには、ほんの少しの不安が同居していて、そしてその感情は散りゆく花びらのように儚く、脆く、少しの時間が過ぎれば気付かないうちに何処かへ飛んでいってしまう…。

 

なんてことを考える余裕はない、むしろ余裕があってもそんなに考えない。

今日も今日とて、心も頭も空っぽのまま落ちていた花びらを塵取りで集めてはゴミ袋に突っ込んだ。

次から次に仕事が詰め込まれてくる。嫌でもやってくる明日とこれに対する憂鬱に抗う感覚は、タイトル通り毎日が月曜日のようである。

 

ただ、俺がこの先進もうと思っている道は、今以上に過酷で、孤独で、救いようのない道のはずだ。だからこんなことで弱音を吐いてはいられない。むしろ、そんな状況もネタになるなら記事を書けるし、マイナスなことも料理の仕方によればとんでもない絶品に仕上がることもある。

どんな時でも常にアンテナを張っておくことが、この先功を奏する為に必要なスキルなはず。

今はそれを信じることに賭けてみたいと思っている。