その水溜りの深さは

掃き溜めのなかで

俺は物をよく無くす。

今まで色々な物を無くしてきた。

 

財布に携帯、家の鍵…。

ついこの間も、右手につけていた指輪がいつの間にか抜け落ちてしまった。

お気に入りだったのに。

すぐ見つかるような場所にある気もするし、もう見つかることがないような気もする。

どちらにせよ、今この瞬間に無いという紛れもない事実はどうしようもなく俺を苛立たせることに変わりはない。

 

この問題に対して、俺が強引に用意した解決策は、そもそも「持たない」ことである。

無くす物がなければ、そんなことで頭を抱えることも少なくなるはずだ。

今日はちょうど大晦日

来年の目標って訳ではないけど、必要以上に物を持たないように心掛けたい。

 

そして荷物を軽くする分、身軽になった体でどこまで行けるか。

一先ず、自宅に帰って断捨離をするのが今から楽しみだ。

 

また、この文章を読んでくれている人がいるのであれば、今年1年を労うとともに来年もどうか元気でいて欲しいと思ってる。

 

それでは、良いお年を。