その水溜りの深さは

悪習

酒・金・女

男を狂わす3大要素と言われている。いや、正確には言われているかどうか定かではないんだが、NARUTO自来也先生が言っていたから間違いないと思う。

キャバクラでどんなに女の人に優しくされたって所詮はビジネス、僕らは搾取される側、そこはイチャイチャパラダイスなんかじゃない。

地獄である。

鼻の下が延々と伸び続けるだけの地獄である。そして今の俺がいる環境は、そんな悪習にまみれているといえるだろう。

もしも欲望が人の形を成していて、煩悩が1つの街とするのなら、それはきっとここ、雑餉隈のような街になるのではないだろうか。

しかし、慣れというものは本当に恐ろしいものである。

そんな悪習がどんどん普通になっていく。

ギャンブルに付き合わされることも、少し前と比べたら鼻の下が伸びたことも、何も感じなくなってきているように思う。

まずいまずい、非常にまずい。

これらの風習はよく「大人の遊び」と呼ばれることが多いけど、遊びといっても他にもっとあるんじゃないのか?というか俺、まだまだ子供の遊びで満足できるんじゃないか?

PS4で延々とゲームしてたいし、久々にケイドロとかやったらすごい楽しそうだし、どうせ課金するなら、装備固めてサバゲーにも行きたいし。接待ギャンブルで使った金考えたらそこそこいいエアガン買えるんじゃないか?

嗚呼、サイフに無限バンダナ巻きてぇ~。

ビッグボス、俺はまだまだ愛国者にはなれそうにねぇです…。

 

まあでも、そんな日々のなかにも得るものはあったし、何より今のうちに経験出来てよかったなって思ってる。これがあともう少し歳をとってからだと、尚更取り返しがつかなそうだしね。

それにそんな「大人の遊び」も本人が好きなら立派な趣味だし、その文化そのものを否定するのは間違ってる。今の俺の状態からすれば悪習だけど、それは俺がまだ未熟で貧乏で、他にやるべきことがあるからであって、やたら騒がしいあのパチンコ台にも、お酒を飲みたがるあのキャバ嬢にも、一切の非はないのである。

雑餉隈を出て、いつかもっと余裕が出来た時には、そんな悪習を嗜むのも悪くはないんじゃないかな。

う~ん、ギャンブルはもういいや。