その水溜りの深さは

まともでいるには金がかかる

今日は就職してから最初の給料日だった。

口座にまとまった額が振り込まれたのは何時ぶりだろう。とにかく嬉しい。

仕事が終わったらサウナにでも寄ろうと思ってたんだけど、朝イチで口座に振り込まれた金額を確認して、滞納分や関係各所へ諸々の支払いを済ませていくうちにみるみる残高が減っていってしまい、昼過ぎに給与明細を渡される頃には半分も残っていなかった。もうしばらく貧乏生活が続きそうだ。今週も土日は稽古とウーバーイーツになりそうな予感。

金がないのは辛いけど、いいこともある。いい加減ちゃんとしようと思ってこれまで目を背けていた清掃員時代のツケを払う決意を固めたんだがなかなか気分がいい。

ていうかこれまでの生活が破綻しすぎていた。20代前半の頃は(たかだか数年前だけど)社会的責任なんて1ミクロンも考えず遊んでいたんだが、僕と同年代で輝かしいキャリアを築いている友人達は、きっとその頃からしっかり働いて、しっかり税金を納め、ちゃんと勉強していたんだろう。

 

僕の知り合いには税金なんて納める必要がないと言う人もいるが、僕はそこまでアウトローにはなれないみたいだ。何かの影に怯えながら続ける生活ほど疲れるものはない。

 

とにかく今の僕に出来ることは毎日会社に行くこと、そして過去の清算をしながら目の前の課題に取り組んでいくことだけである。

結局僕はアーティストにもクリエイターにもなれていないが、僕の記事を読んでくれる人や僕の演技を見てくれている人は少なくともゼロではない。DJのyoutubeだって70回は再生された。商業的には全く価値のない数字でも、ゼロではないのだ。

東京に来なかったら決して訪れなかったであろう今のこの先に何があるのか

もう少し見てみたいと思う。